エクセルで数値の計算や表示は付き物です。
その中で四捨五入も必要な技術として挙がってくると思います。
なので今回はエクセルの関数を使用して四捨五入の切り上げや切り下げといった知識を説明したいと思います。
それでは見ていきましょう。
■関数の仕組み
まずは関数の仕組みから見ていきましょう。
このように通常の四捨五入に加えて切り上げ・切り下げもあります。
■関数を使って四捨五入をする
ではまず通常の四捨五入から見ていきましょう。
下記の図のように「12345.6789」という数値があったとします。
そして右の結果に関数を入力してどのように動くのか見ていきましょう。
・整数で表示
こちらは整数で算出したいときに使用できるのでよく使用されますね。
関数の仕組みはこうです。
=ROUND(四捨五入をする対象,四捨五入の桁数)
四捨五入をする対象:こちらは数値を参照するので「12345.6789」が入力されている「B3」になります。
四捨五入の桁数:こちらは数え方が少数点第○位で表示する。という覚えた方がいいと思います。
今回は小数点第一位を四捨五入することになりますが整数で表示するので「0」となります。
では関数式に直すとこのようになります。
=ROUND(B3,0)
こちらを入力すると…
見事整数で表示できました。
・小数点第二位
計算結果や分析結果等でよく使用される小数点第二位表示です。
四捨五入をする対象は変わらないので「B3」は変わりません
今回小数点第二位なので四捨五入の桁数は「2」となります。
では関数式に直すとこのようになります。
=ROUND(B3,2)
こちらを入力すると…
小数点第二位で表示できました。
・100の位を四捨五入
今度は小数点とは逆方向です。
今回は100の位を四捨五入してみましょう。
小数点の場合は一位、二位と下がっていくにつれて四捨五入の桁数は増加していましたが今度は反対です。
1の位では「-1」。10の位では「-2」。
つまり100の位では「-3」となります。
では関数式に直すとこのようになります。
=ROUND(B3,-3)
こちらを入力すると…
100の位が四捨五入されました。
・振り返り
ではROUND関数の式を振り返ってみます。
=ROUND(四捨五入をする対象,四捨五入の桁数)
そして四捨五入の桁数を図で表すとこのようになります。
小数点が小さくなっていくたびに桁数は大きくなることを覚えておけば
大丈夫だと思います。
■切り上げを関数を使って表示する
次は切り上げについて説明したいと思います。
切り上げとは四捨五入とは異なり、4以下でも表示桁数を+1します。
例えば物を買うときに数値を計算したところ「1200.2円」だったとします。
この時代に銭は存在しませんから小数点をなくさないといけません。
しかし普通に小数点第一位を四捨五入すると「1200円」となってしまいます。
これでは購入することはできません。
そこで切り上げを使用します。
切り上げは4以下でも表示桁数を+1するので「1201円」となる仕組みです。
では関数を振り返ってみます。
=ROUNDUP(切り上げをする対象,切り上げの桁数)
説明用に見本の数値も変えてみました。
では計算していきましょう。
・整数で表示
関数の使用方法はROUND関数と変わりません。
では整数で表示する際の関数式はこちら。
=ROUNDUP(B3,0)
結果は…
うまく切り上げができてますね。
・小数点第二位と100の位
では他の桁でも見ていきましょう。
小数点第二位の関数式はこちら
=ROUNDUP(B3,2)
100の位の関数式はこちら
=ROUNDUP(B3,-3)
どちらもうまく機能していますね。
■切り下げを関数を使って表示する
最後に切り下げについて説明したいと思います。
切り下げについては切り上げの逆で切り取る数がどれだけ大きくても0にします。
約○○とアバウトな数値で表示する際に使用できますね。
では関数を振り返ってみます。
=ROUNDDOWN(切り下げをする対象,切り下げの桁数)
説明用に見本の数値も変えてみました。
では計算していきましょう。
・整数で表示
こちらも関数の使用方法はROUND関数と変わりません。
では整数で表示する際の関数式はこちら。
=ROUNDDOWN(B3,0)
結果は…
うまく切り上げができてますね。
・小数点第二位と100の位
では他の桁でも見ていきましょう。
小数点第二位の関数式はこちら
=ROUNDDOWN(B3,2)
100の位の関数式はこちら
=ROUNDDOWN(B3,-3)
こちらもうまく機能していますね。
■まとめ
いかがだったでしょうか。
四捨五入のROUND関数に加え、
切り上げ切り下げのROUNDUP・ROUNDDOWN関数が使いこなせれるようになりましたか?
様々な場面に応じてぜひ使い分けをしてみてください!
では次回の記事でお会いしましょう。
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