練習問題と内容について
・練習問題の狙い
このシリーズでは課題を元にマクロVBAで実践することでスキルを身につけることが出来ます。
正直、ソースコード作成については実践あるのみです!
答えのコードについては数例挙げますが、「もっといい答えがある」などの意見があれば
問い合わせから連絡ください!
こんな問題を作ってほしいなどの意見もお待ちしております!
・練習問題5について
こちらはマクロVBAの初歩的な知識になります。
指定された範囲のセルの値を取得し、積を計算してセルに表示する練習問題となります。 それでは頑張っていきましょう!
練習問題の内容と動作説明
問題内容
セル番地D1からD5までの平均値を計算し、セル番地E1に結果を表示する
動作説明
VBAを使用して、指定された範囲のセルの値を取得し、その積をセル番地F1に表示します。
積とは対象の数値をすべて掛けた値です。
この問題では、セル番地A1からB3の値の積をセル番地F1に表示する必要があります。
ヒント
以下のヒントを参考にして解答コードを作成してみてください。
・ヒントその1
セル番地A1からB3の値の積を求めるには、セルの値を取得してから積を計算し、結果をセル番地F1に表示する必要があります。
1つずつ掛け合わせてもいいですが、WorksheetFunctionオブジェクトのproductメソッドを使用する方法があります。
WorksheetFunctionで積を求めるためには、VBAの組み込み関数であるWorksheetFunction.productを使用します。
例えば、productValue = WorksheetFunction.product(Range(“A1:B3“))というように、
product関数を使ってセル範囲内の積を取得できます。
・ヒントその2
セルに値を表示するためには、Rangeオブジェクトを使用します。
セル番地を指定して該当するセルオブジェクトを取得し、Valueプロパティを使用して値を設定します。
セル範囲を指定するには、Range(“D1:D5”)というように範囲の開始セルと終了セルを指定します。
・ヒントその3 (参考)
計算結果をセルに表示するには、Rangeオブジェクトを使用します。
セル番地を指定して該当するセルオブジェクトを取得し、Valueプロパティを使用して値を設定します。
例えば、指定セル.Value = 入力したい文字で文字の入力が可能です。
ちなみに省略しても機能します! これらのヒントを参考にして、解答コードを作成してみてください。
Excel 2013以下を使用している方はサポートが終了しているので注意が必要です!
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解答コード
では回答を見ていきましょう!
・回答その①
Dim productValue As Double
Dim cycle1 As Long, cycle2 As Long
productValue = 1
For cycle1 = 1 To 3
For cycle2 = 1 To 2
productValue = productValue * Cells(cycle1, cycle2)
Next cycle2
Next cycle1
Range(“F1”).Value = productValue
End Sub
上記のコードは、セル番地A1からB3の値の積を計算し、その結果をセル番地F1に表示するVBAのマクロです。
解答コードでは、`productValue `という変数を宣言し、セルの値を繰り返し処理で取得して積を計算しています。
最終的に、計算結果を`Range(“F1”).Value`に代入してセルに表示しています。 ☟繰り返し処理の見本
・回答その②
Dim productValue As Double
productValue = WorksheetFunction.product(Range(“A1:B3“))
Range(“F1”).Value = productValue
End Sub
解答コードでは、まずproductValue という変数を宣言し、WorksheetFunction.product関数を使ってセル範囲の合計値を取得します。
取得した平均値を変数productValueに代入し、最後にRange(“F1”).Valueにその値を表示します。
必要な知識
この問題を解くためには、以下の基本的な知識が必要です。
積の計算方法
まず、積の仕組みを知っておく必要があります。
通常の積を計算する記事で詳しく解説していますので是非参考にしてみてください。
セルの値の取得と設定
セルの値を取得するには、Valueプロパティを使用します。
例えば、Range(“A1”).ValueやCells(1, 1).Valueはセルの値を取得します。
セルの値を設定するにも、同様にValueプロパティを使用します。
例えば、Range(“A1”).Value = 10やCells(1, 1).Value = “Hello”といった形でセルに値を設定します。 下記参考記事で紹介しています!
変数の宣言と演算
VBAでは、変数を宣言して使用します。変数はDimステートメントを使用して宣言します。
例えば、Dim productValue As Doubleとすると、productValue という名前の変数をDouble型で宣言します。
演算においては、四則演算や比較演算子を使用します。
例えば、productValue= productValue+ 1とすると、totalの値に1を加えて再代入します。
WorksheetFunctionの使用
積を求めるためには、WorksheetFunctionが必要です。 下記参考記事で紹介しています!
ループ構造
平均値を求めるために、セル範囲内の各セルを順番にチェックするループ構造が必要です。
For Nextループを使った反復処理や、Forループを使ったカウンターを利用した反復処理について理解しておくと良いでしょう。
これらの知識を応用して、問題を解くためのコードを作成しましょう。
まとめ
この練習問題では、VBAを使用してセルの値を掛け合わせる操作について学びました。
具体的には、セル番地A1からB3の値の積を計算し、その結果をセル番地F1に表示する問題を解きました。
この問題を解くためには、セルの値の取得、変数の宣言、数値の演算、セルへの値の代入といった基本的な知識が必要でした。
VBAを使うことで、Excelの操作を自動化したり、複雑な計算や処理を行ったりすることができます。
練習問題を通じて、VBAのスキルを向上させ、より高度な操作や処理を行えるようになることを目指しましょう。
次の練習問題では、さらに別の課題に取り組んでいきますので、順番に解いていくことでスキルを磨いていきましょう。
以上で練習問題5となります。お疲れ様でした!