「業務で使ってるExcel、数千行もあるから編集するのに時間かかってしょうがない…」
そんな悩みを抱えるあなたにオススメしたいのが、Pythonのライブラリ**Pandas(パンダス)**です。
このライブラリを使えば、Excelファイルの読み書きをコードで一瞬で終わらせることができます。
今回は、以下のようなExcelファイルを使って説明します。
名前 | 年齢 | 部署 |
---|---|---|
田中 | 28 | 営業 |
鈴木 | 34 | 開発 |
佐藤 | 25 | 総務 |
1. 必要なライブラリのインストール
最初に、pandas
とopenpyxl
をインストールしておきましょう。
pip install pandas openpyxl
2. Excelファイルの読み込み
まずはExcelファイル(例: sample.xlsx
)を読み込んで、中身を表示してみましょう。
import pandas as pd
# Excelファイルを読み込む
df = pd.read_excel("sample.xlsx")
# 中身を表示
print(df)
出力結果:
名前 年齢 部署
0 田中 28 営業
1 鈴木 34 開発
2 佐藤 25 総務
3. データを編集する
読み込んだデータフレーム(表)に新しい列「勤務年数」を追加してみましょう。
# 勤務年数を追加
df["勤務年数"] = [3, 7, 2]
print(df)
出力結果:
名前 年齢 部署 勤務年数
0 田中 28 営業 3
1 鈴木 34 開発 7
2 佐藤 25 総務 2
4. 編集したデータをExcelに保存する
編集後のデータを新しいExcelファイル(例: updated.xlsx
)として保存します。
# Excelファイルとして保存(indexは行番号なので省略するのが一般的)
df.to_excel("updated.xlsx", index=False)
保存されたExcelファイルを開くと、新しい「勤務年数」列が反映されています。
5. 複数シートを扱う方法(応用)
もし複数のシートにデータを書きたい場合は、以下のように書きます。
with pd.ExcelWriter("multi_sheet.xlsx", engine="openpyxl") as writer:
df.to_excel(writer, sheet_name="社員一覧", index=False)
df[df["部署"] == "営業"].to_excel(writer, sheet_name="営業部", index=False)
まとめ
Pandasを使えば、Excelファイルの読み書き・編集・保存が数行のコードで完了します。
特に、大量データの処理や自動化に強く、毎日の手作業を一気に減らせるのが魅力です。