Pythonを使えば、Excelファイルへのデータの書き込みも簡単に行えます。
この記事では、ライブラリ「openpyxl」を使って、Excelに文字や数字を入力する基本的な方法を、ステップごとにわかりやすく解説します。
1. 事前準備（openpyxlのインストール）
まだインストールしていない場合は、以下のコマンドでインストールしてください：
pip install openpyxl
2. 新しいExcelファイルを作成してデータを書き込む
まずは、コードから紹介します。
今回は見本で、A1からC4にデータを自動入力するコードを作成しました。
from openpyxl import Workbook
# 新しいExcelファイルを作成
wb = Workbook()
# アクティブなシートを取得
ws = wb.active
# セルに値を書き込む
ws['A1'] = '名前'
ws['B1'] = '年齢'
ws['C1'] = '出身地'
# 複数の行を追加する
ws.append(['田中', 28, '東京'])
ws.append(['鈴木', 35, '大阪'])
ws.append(['佐藤', 42, '名古屋'])
# 保存
wb.save('output.xlsx')
このコードを実行すると、「output.xlsx」というファイルが作成され、次のような内容が入力されています：
| 名前 | 年齢 | 出身地 |
|---|---|---|
| 田中 | 28 | 東京 |
| 鈴木 | 35 | 大阪 |
| 佐藤 | 42 | 名古屋 |
3. 既存のExcelファイルに追記する
既に存在するExcelファイルに、新しいデータを追加したい場合は、load_workbook() を使います。
from openpyxl import load_workbook
# 既存ファイルを読み込む
wb = load_workbook('output.xlsx')
ws = wb.active
# 最終行の下に新しいデータを追加
ws.append(['高橋', 30, '福岡'])
# 上書き保存
wb.save('output.xlsx')
4. 任意のセルに直接書き込む
特定のセルに直接値を入れることもできます。
ws['D1'] = '備考'
ws['D2'] = '新入社員'
5. セルのスタイルを設定する（基本）
文字の色や太字などの装飾もできます。
from openpyxl.styles import Font
# A1セルを太字にする
ws['A1'].font = Font(bold=True)
まとめ
Workbook()で新しいExcelを作成できるws.append()で簡単に行を追加できるload_workbook()で既存ファイルを読み込み、追記可能ws['A1'] = 値でセル単位の入力が可能- スタイルも簡単に変更できる
