日常業務でよく使われるExcelですが、実はPythonというプログラミング言語を使うことで、自動でファイルを作成したり、データを記入したりすることができます。
Pythonは無料で使えるうえ、Excelとの連携も簡単。
毎回の作業を自動化できるので、業務効率化にもってこいのツールです。
今回は、Pythonを使ってExcelファイルを作成し、データを書き込む基本的な方法をご紹介します。
⬛︎こんなことができるようになる!
・Pythonを使ってExcelファイルを作成できる
・データを自動で入力できる
・ファイルの保存先や形式を自由に設定できる
⬛︎まず必要なものを確認しよう
PythonでExcelを扱うには、「openpyxl」というライブラリを使用します。
このライブラリを使うと、Excelファイル(.xlsx形式)の作成・読み書きがとても簡単になります。
【準備手順】
① Pythonをインストール(まだの人だけ)
公式サイト:https://www.python.org/downloads/
② 「openpyxl」をインストール
pip install openpyxl
これだけで準備完了です!
⬛︎PythonでExcelファイルを作成してみよう
実際にExcelファイルを作成し、データを書き込む基本的なコードを見てみましょう。
from openpyxl import Workbook
# 新しいExcelファイルを作成
wb = Workbook()
# アクティブなシートを取得
ws = wb.active
# シート名を変更
ws.title = "データ一覧"
# セルにデータを書き込む
ws["A1"] = "名前"
ws["B1"] = "年齢"
ws["A2"] = "田中"
ws["B2"] = 28
ws["A3"] = "佐藤"
ws["B3"] = 34
# ファイルを保存(.xlsx形式)
wb.save("sample.xlsx")
⬛︎コードのポイントを解説!
① Workbook()
で新しいExcelファイルを作成
② ws["A1"] = "名前"
のように、セル指定で文字や数値を入力
③ save()
メソッドで、Excelファイルを任意の名前で保存
⬛︎応用:リストから一括でデータを書き込む
複数行のデータをリストで持っている場合は、append()
を使うと便利です。
from openpyxl import Workbook
wb = Workbook()
ws = wb.active
ws.title = "社員リスト"
# ヘッダー行
ws.append(["社員名", "部署", "勤続年数"])
# データ行(リストのリスト)
data = [
["山田", "営業", 5],
["鈴木", "開発", 3],
["伊藤", "人事", 10]
]
for row in data:
ws.append(row)
wb.save("employee.xlsx")
⬛︎ファイルの保存場所を変更したいときは?
ファイルの保存先を変更したい場合は、パスを指定して保存すればOKです。
wb.save(r"C:/Users/ユーザー名/Desktop/output.xlsx")
Macの場合は、
wb.save("/Users/ユーザー名/Desktop/output.xlsx")
⬛︎まとめ:PythonでExcel作業をもっとラクに
Pythonを使えば、Excelファイルの作成からデータの自動入力まで、手作業なしで簡単にできます。
■ おすすめの活用例
・アンケート結果の自動入力
・毎日の報告書の自動作成
・商品リストや在庫表の生成
コードさえ書いてしまえば、何回でも繰り返し実行できるのが最大のメリットです。
⬛︎今後のステップ
今回紹介したのは「書き込み」中心でしたが、以下のような処理も可能です。
・既存のExcelファイルの読み込み
・セルのスタイル変更(フォント、色など)
・複数シートの操作
今後の記事では、これらの応用編も取り上げていきます。
PythonでExcelを扱うことができれば、日々の業務はもっと効率化できます。
ぜひ、この機会にチャレンジしてみてください!