ここではIF関数から派生したSUMIF関数について説明します。
IF関数についてはこちらから☟
【IF関数】エクセルでIF関数を複数・重ねて、3パターン以上分岐させる – 独学エクセル塾 (dokugakuexcel.com)
仕組みとしては、設定した条件を満たすもののみ合計(SUM)するといったものです。
データの分析や金額の計算などに便利な関数ですね。
それでは見ていきましょう。
■関数の仕組み
絞り込む対象の範囲:条件の対象となる範囲
絞り込む条件:合計する際に絞り込みたい条件
合計の範囲:合計したい範囲
■ 条件に当てはまる合計を求める
今回はAさんからKさんの点数表を元に説明します。
さらに組が「い組」「ろ組」「は組」に分かれており、それぞれの組の合計点を求めたいとします。
ここで使用するのがSUMIF関数。
仕組みとしては
=SUMIF(条件の範囲,合計の条件,合計の範囲)
となります。
ではまず「い組」の合計から求めてみましょう。
絞り込む対象は組なのでC3:C13が絞り込み対象です。
絞り込む条件はい組なので、F3の内容を参照にしましょう。”い組”でも構いません。
最後に合計の範囲ですがこちらは点数なのでD3:D13が対象になりますね。
以上のような流れです。なので数式に直すと「い組」このようになります。
=SUMIF(C3:C13,F3,D3:D13)
では実際に関数を入れてみましょう。
うまくいきましたね。
い組の対象は65+54+98+52で269で合っています。
「ろ組」「は組」も同じ仕組みで入力します。
どちらも絞り込む対象と合計の対象は変わらないため、変えるのは絞り込む条件のみです。
なので「ろ組」は・・・=SUMIF(C3:C13,F4,D3:D13)
「は組」は・・・=SUMIF(C3:C13,F5,D3:D13)
このようになります。
こちらもうまくいきました。
■よくあるエラーと対処法
ではSUM関数を使用して発生するエラーとそれに対する対処法を説明します。
・数値が文字列になっている
下記の式をご覧ください
今回は「ろ組」の合計を求める式を参考にしてみましょう。
通常は「84・35・10・24」の合計になるので
結果は「153」になるはずです。しかし結果は下図のようになりました。
「ろ組」が含まれておらず「0」になっています。
では「ろ組の得点」に注目してください。
左上に緑の印がついています。
本来数値の書式は「標準」や「数値」となっています。
しかし左上に緑の印がついてある「ろ組の数値」はというと…
「文字列」になっています。
つまり「ろ組の数値」は数値として認識されておらず「文字」として認識しているため
無視されている計算になっています。
対処法:表示を標準にもどし、再度入力すれば解消されます。
・合計する範囲にエラーが含まれている
では次のエラーを見てみましょう。
同じく「ろ組」の合計を見本にしてみます。
合計を求める式は先ほどと同様です。
しかし数値の中にエラーが存在しています。
結果はというと、このようになります。
エラーに引っ張られて合計の結果もエラーになってしまいました。
SUMIF関数は空白や文字列はスルー出来ますが、エラーはスルー出来ません。
対策①:参照のエラーを解消する
■公式の説明
わかりやすいように説明したため公式と使用する語句が異なりますが
マイクロソフト公式の説明については下記のリンクを参照してください。☟
SUMIF 関数 – Office サポート (microsoft.com)
■練習問題
では練習問題です。実際に考えてみてSUMIF関数をマスターしてみてください。
下記のようなシートがあったとします。
今回は「2年」の合計得点をSUMIF関数で算出してみましょう。
答え:=SUMIF(C3:C13,F3,D3:D13)
条件の範囲が「C3~C13」で条件が「F3」の「2年」となります。
条件は”2年”と入力しても構いません。
合計範囲は得点なので「D3~D13」になります。
■まとめ
いかがだったでしょうか。
複雑なデータをまとめる際には便利な機能ですね。
ぜひ、活用してみてください。
それでは次回の記事でお会いしましょう。
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