Excelは企業に欠かせないツール
Excelは多くの企業にとって、日常業務を支える重要なツールです。
データ集計、請求書の作成、在庫管理、売上レポートの作成など、その用途は非常に幅広く、業務のあらゆる場面で活用されています。
むしろ「Excelをまったく使わない企業」の方が珍しいでしょう。
Excel業務に潜む課題
便利なExcelですが、実際の現場では次のような悩みがよく聞かれます。
・毎回の集計に膨大な時間がかかる ・担当者しか分からない複雑なファイル ・部署ごとにバラバラなフォーマット ・入力ミスが怖い ・データ整理に1日かかる ・ちょっとした修正でも外注コストが高い
さらに、関数やマクロを作った本人が退職すると、ノウハウが失われる危険性もあります。
特に関数を複雑に組み合わせたファイルは、作成者本人ですら「もう仕組みを忘れた」ということも少なくありません。
こうした問題は、組織の成長スピードを鈍化させ、競争力低下につながるリスクがあります。
Excel業務の問題点
作業時間とヒューマンエラーの問題
Excelの課題の一つは「定型作業に時間がかかること」です。
例えば毎月の売上データを集計してグラフ化し、レポートを提出する作業。
数百行・数千行のデータを扱えば数時間かかることもあり、パソコン操作が得意でない人ならさらに時間を要します。
教育現場でも、コピー&ペーストを繰り返す人が多く、フィルハンドルで一瞬で済む作業に長時間かけてしまうケースもあります。
スキル差によって作業効率が大きく変わってしまうのです。
もう一つの大きな課題が「ヒューマンエラー」です。
Excelは自由入力が可能なため、セルの選択ミス、関数の誤入力、数式の消失など、
ちょっとした操作ミスが大きな損失につながります。請求業務や給与計算のように金額が絡む作業では、特にリスクが高まります。
どうすればいいの?
解決策は「自動化」
こうした問題に対して有効な手段が「Excelの自動化」です。
VBA(Visual Basic for Applications)やマクロを活用すれば、
繰り返し作業をプログラムに任せることができます。
例えば…
・8時間かかっていた処理が30分に短縮
・入力ミスが激減し、データの信頼性が向上
といった効果が現実に得られます。
実際に私が作成した例では、見積書を自動作成するシステムを構築し、採番や計算、PDF化をワンクリックで実行できるようにしました。
これだけで大幅な効率化が可能ですし、さらにデータを蓄積すれば、売上分析や担当者別の集計も一瞬で完了します。
自動化は単に時間を削減するだけでなく、ヒューマンエラーを減らし、結果的に顧客からの信頼向上にもつながります。
VBAは難しい?
「自動化が便利なのは分かるけど、VBAって難しそう」と思う方も多いでしょう。
確かに、コードは初心者にとっては呪文のように見えるかもしれません。
実際、学び始めても途中で挫折してしまう人は少なくありません。
裏を返せば、その参入しにくさが、現代のエンジニア不足を引き起こしてます。
とある会社の分析によれば、2030年には、エンジニア不足数が700,000人を超えると言うデータもあります。
私も何十人か教えてきましたが、実際に今でも活用しているのは半数以下です。
さらに、簡単なコードを書けたとしても、業務で活用するには設計やエラー対策が欠かせません。
例えば、セル参照に依存したコードは、行や列を追加しただけで動作が止まることがあります。
ユーザーフォームを導入したり、操作を制御する工夫が必要なのです。
最近ではAIでコードを生成することもできますが、実際のところは簡単な処理の補助レベル。
想定外の動作やセキュリティまでカバーできるわけではありません。最終的には人の知識と経験が不可欠です。
オススメのExcelVBA導入方法
ここまで見てきたように、Excel VBAは業務効率化に大きな効果をもたらします。
しかし、ゼロから自分で学ぶには時間がかかり、設計や安定性に課題が残ることも多いのが現実。
プログラミングは自動化効率化において必要不可欠であり、導入したい。
だけど、エンジニアが不足している。
俺が今の世の中の答えではないでしょうか?
そこで今回は3つおすすめのVBA導入方法を紹介します。
1.独学
まず、コストも少なく気軽に始めることができる「独学」ですね。
私も独学で進めてきた身として独学でも身に着けることは不可能ではないです。
サイトや本もあるので、知見を広げて活用を繰り返すとスキルが身についてくるでしょう。
しかし、なかなか時間がかかる&思うように動かないというのが日常茶飯事です。
そんな人の力になりたいと、独学で進めてきた私なりの解説をするためにも、サイトを立ち上げました。
確実に身についてくるが、時間がかかる。
それが独学のメリット・デメリットでしょう。
2.教えてもらう
次にオススメなのが「プロ」に頼むことです。
私も始めたての時に、プロが身近にいればなと今更ながら思います。
プロが作るコードはわかりやすく、ノウハウを活かし、最適解のコードです。
初心者であるあるなのが、コードを形にはできたけど、動作が遅かったり想定外の処理をした時にエラーがでやすいです。
処理方法によって、処理を早くしたり正確に処理できるVBAはスキルに依存します。
なので初心者の内はプロのコードを見れる環境に置くことをオススメします。
分からないところも教えてもらえるところもGOODですね。
3.外注する
これまで紹介してきた2つの方法は、自分でコードを書くのが大前提です。
しかし、コードを見ただけでも拒絶反応を示したり、身に着けるよりもすぐに活用したいという方も多いですよね。
そこで一つの選択肢になるのが「外注」です。
プロに依頼することで、効率的かつ安定した仕組みを短期間で導入できます。
自分で勉強する手間を省きつつ、現場ですぐ使える完成度の高いツールを手に入れることができます。
実際、大手企業もExcel業務の自動化を外部に依頼し、評価支援やレポート作成ツールを導入しています。
人事評価や売上集計など、本来の業務に集中できる環境を整えることで、大幅な生産性向上を実現しているのです。
外注先の一例として挙げられるのが「株式会社bee-plus」です。
Excel/エクセルVBA・マクロ専門 | システム開発会社
この会社は、丁寧なヒアリングから始まり、オーダーメイドでExcelツールを開発し、納品後のサポートまで一貫して提供しています。
特徴としては、 ・豊富な開発実績とノウハウ ・安心の料金設定と明確なお見積り ・秘密保持体制の徹底 ・現場を知るからこその使いやすい設計 などがあり、実務に即したツールを提供してくれる点が強みです。
実際に、大手百貨店向けに人事評価支援ツールを導入し、作業時間を大幅に短縮した事例もあるそうですよ!
まとめると、自分で学んでVBAを導入するのも一つの方法ですが、
「短期間で確実に成果を出したい」「業務全体を効率化したい」と考えるなら、外注という選択肢も非常に有効です。